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健康 / 保険

NY州政府の医療保険 メディケイド

プライベート保険の保険料が高過ぎて加入できなくても、ニューヨーク州には所得に応じて利用できる多種多様の公的医療保険やプログラムがあります。低所得者にはメディケイド、チャイルドヘルスプラス(19歳未満)、妊娠中の女性には妊婦用メディケイド。メディケイドよりも所得が高い市民権・永住権保持者や居住証明のできるビザ保有者などの非移民(Non-Immigrants)には、エッセンシャルプラン。

また、メディケイド・エクセスインカム・プログラムにより、メディケイドの規定所得額より所得が少し多い方でも、多い分を掛金として支払ってメディケイドに加入することができます。ただし、同プログラムを利用できるのは、21歳未満の子どもや青年、65歳以上の高齢者、障がい者、妊婦、または21歳以下の子どものいる親のみです。

基本的に在留資格がない者(不法滞在者)や学生ビザや就労ビザなどを保有する非移民(Non-Immigrants)は、メディケイドを受給することはできませんが、非移民でも居住証明ができれば、チャイルドヘルスプラス、妊婦用メディケイド、エッセンシャルプランを受給できます。また、在留資格がなくてもエマージェンシー・メディケイドや無保険者のための医療サービスを受けることができます。

ニューヨーク州政府は、低所得者を対象にした3種類の医療保険を提供しています。

  1. メディケイド(Medicaid)
  2. チャイルドヘルスプラス(Child Health Plus;子ども用)
  3. エッセンシャルプラン(Essential Plan;大人用)
    以上3つより、ここではメディケイドについてお知らせします。

メディケイド

低所得者に提供される公的医療保険で、①大人用、②高齢者&障がい者用、③妊婦用、④子ども用とその種類は様々です。特徴としては、保険料、自己負担額、処方せん薬、医療費の全てを政府が負担してくれます。保険会社のマネージド・ケア・プラン(管理型医療システム)を通して医療ケアを受け、そのプランでカバーされる医師や病院で受診します。

1) 大人、高齢者&障がい者用

メディケイド大人用は低所得の大人に提供される保険。特徴としては、保険料、自己負担額、処方箋薬、医療費の全てを政府が負担しますが、サービスによっては低価格のコーペイが発生します。保険会社のマネージド・ケア(管理型医療システム)、またはフィーフォーサービス(診療毎の支払い)を通して医療ケアを受けます。

[ 該当資格 ]

  • 19歳以上*
  • ニューヨーク州住民
  • アメリカ市民、または5年以上の永住権保持者
  • 規定内の所得である(*資産が考慮されるのは65歳以上の高齢者&障がい者のみ)

[ 該当所得 ]

以下に該当する所得制限限度額表はこちらをご覧ください。

  • メディケイド大人
  • 親と同居する19歳と20歳
  • メディケイド高齢者&障がい者
    MAGI(Modified Adjusted Gross Income)とは修正調整後総所得で、調整後総所得(Adjusted Gross Income)に非課税社会保障年金、非課税利子収入、非課税外国収入を足したもの。

[ 受けられる医療サービス ]

  • 禁煙治療
  • 診療と予防サービス(歯科含む)
  • 入院と外来サービス
  • 高度看護施設でのケア
  • 在宅ケア
  • 精神病棟(21歳未満)、知的・発達障がい者のため施設での治療
  • 家族計画
  • チャイルド/ティーン・ヘルス・プログラムで21歳未満の子どものためのスクリーニングや診療
  • 薬や医療器具(例:車椅子)
  • クリニックでのサービス
  • 医療予約のための搬送(公的交通機関含む)
  • 特定の保険やメディケアの月々の掛金
  • その他の医療サービス

[ 申請書類 ]

  • 身分証明書(例:パスポート、グリーンカード)
  • 生年月日を証明できるもの(例:パスポート、グリーンカード、運転免許証)
  • 住所を証明できるもの(例:運転免許証、ガス・電気代の請求書、アパートの契約書や領収書、タックスリターン)
  • 収入を証明できるもの(例:雇い主からの手紙、過去4〜6ヶ月分の給料明細)
  • 収入源を証明できるもの(例:ソーシャルセキュリティー、退職金、SSI、チャイルドサポート)
  • ソーシャルセキュリティーナンバー
  • デイケア、ベビーシッターに子供を預けていればその証明
  • 他の医療保険を受けていればその証明
  • 市民権もしくは永住権の証明(例:パスポート、グリーンカード)
  • メディケアを持っていればその証明(例:メディケア・カード)
  • 生命保険の契約書や銀行口座の情報(*高齢者&障がい者のみ)
  • 障がい者であればその証明

[ 申請方法と申請場所 ]

64歳以下で障がい者ではなく、ニューヨーク州在住の方は New York State of Health を通してメディケイドの受給資格の確認と申請をします。メディケイドには年間を通して申請できます。

65歳以上の方や障がい者はメディケイド・オフィスまたはファシリテート・エンローラーに行って該当資格があるか確認してもらい、申請の手続きを行います。


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