2. 公共住宅

公共住宅(パブリックハウジング)

ニューヨーク市が保持しているアパート(プロジェクトアパートメント)を低所得者に賃貸するプログラムで、New York City Housing Authority が管理しています。部屋数と家賃は家族構成によって決定されます。申請に関するさまざまな規定は The United States Department of Housing and Urban Development (HUD) によって定められています。

アパートには基本的に一般人用アパート、高齢者用アパート、そして身体障がい者用の Accessible Apartment の3種類があります。

【該当資格】

    • 一般人用アパートの場合、申請者(と共同申請者)が18歳以上であること。
    • 高齢者用アパートの場合、申請者(住む人全員)が62歳以上であること。
    • アクセッシブル・アパート申請の場合、申請者またはその家族が生涯車椅子、歩行器、杖等の使用が不可欠であること。
    • アパートに住む家族の誰かがアメリカ市民、または永住権保持者(家族の中に不法滞在者がいても申請権はある)であること。
    • 申請時の住居の家賃が所得の80%以下であること。

*資産は考慮されませんが、利子や配当は収入に含まれます。

【該当所得】

 

世帯数所得
1人世帯$53,450
2人世帯$61,050
3人世帯$68,700
4人世帯$76,300
5人世帯$82,450

【手続方法】

a. オンライン申請。下記の “Apply Here” をクリックして申請手続きを始めます。
Apply Here

b. カスタマーコンタクトセンターで申請。月曜日〜金曜日の午前8時〜午後5時の間に以下のカスタマーコンタクトセンターで申請します。予約の必要はありません。

Bronx/Manhattan Customer Contact Center
478 East Fordham Road (1 Fordham Plaza), 2nd Floor
Bronx, NY 10458
(718) 707-7771

Brooklyn/Staten Island Customer Contact Center
787 Atlantic Avenue, 2nd Floor
Brooklyn, NY 11238
(718) 707-7771

Queens Customer Contact Center
90-27 Sutphin Boulevard, 4th Floor
Jamaica, NY 1143
(718) 707-7771

注)DV被害者の場合、まずはオンラインで申請し、その後最寄りのカスタマーコンタクトセンターに電話をし、Victim of Domestic Violence Document Review Form をもらいます。このフォームは必要書類(例:事実証明のための Court Order of Protection、Police Incident Report、または病院、カウンセリングセンターやシェルターなどからの手紙や被害届)とともに NYCHA へ提出します。

*申請時に記入する希望地区はアパートへ入居するための面接へ繋げる時間に影響しますので、第一候補の地区はよく考えてから決めたほうがよいでしょう。マンハッタン、クイーンズは他の地区に比べて Waiting List が長く、面接を受けるまでにとても時間がかかります。スタジオや1BRのアパートの Waiting List も長いようです。

b. 2週間以内に申請受理通知が届きます。

c. NYCHA の申込者は低所得家族やホームレス、DV被害者のようなの早急に家が必要な人々のカテゴリーに振り分けられます。申請用紙に記入された情報を元に Waiting List に入り、空室が出たら面接が行われます。

d. 面接はカスタマーコンタクトセンターで行われます。この際、体が不自由であったり、何らかの理由でどうしても事務所に行けない場合は、電話面接が可能です。また、前もって頼むと通訳もつけてもらえます。面接時には以下の書類を持参します。

【面接時に必要な書類】

    • 6歳以上の家族のソーシャルセキュリティーナンバー(SSN)
    • 住所を証明できるもの
    • 夫婦の場合、婚姻を証明できるもの(例:婚姻証明書、家庭裁判所から出された婚姻を証明する手紙)
    • 子供がいる場合、親子関係を証明するもの(例:Birth Certificate、養子縁組の書類、養育権を証明する裁判所からの手紙)
    • 妊娠している場合、医者、病院やクリニックから出される出産予定日を記述した手紙
    • 過去最低6ヶ月から1年間の家賃の支払いを証明するもの(*万が一滞納していたり、過去3年の間にアパートから追い出された場合、特別な理由がない限り不利になります)
    • 規定の所得を証明できる収入

面接で知らされる部屋数の決定には、家族の人数により以下の基準が使われます。

1) 1人:スタジオ、または1BR
2) 2人:夫婦、または6歳未満の子供と親には1BR、6歳以上の子供と親には2BR
3) 3人:2BR
4) 4人:4P家族(家族すべてが同じ性別、二人ずつ同じ性別、または夫婦と同じ性別の二人)には 2BR、4X家族(その他に当てはまる4人家族)には 3BR
5) 5人:3BR
6) 6〜8人:4BR
7) 9人以上:2人ごとに1BR が使えるアパート

*妊娠していて、部屋数が決定される3ヶ月以内に出産予定の場合は、母体と共に2人として数えられます。申請者や共同申請者以外の家族で6ヶ月以上家を空ける人は、部屋数の決定には考慮されません。ただし、申請者あるいは共同申請者が仕事などの理由で家を空けることが多くても、滞在期間が合計4ヶ月未満の場合を除いて家族と考えられます。

e. 面接に通ったら、16歳以上の家族の犯罪歴、今まで住んでいたアパートと現在住んでいるアパートの管理者の連絡先を元にスクリーニングをされます。そのスクリーニングに合格すると、パブリックハウジングプログラムに入ることができます。

 

参考資料:NYC Housing Authority