当団体では移民法に関するご相談を受け付けておりませんので、最新の情報/フォームは必ずUSCISのウェブサイトでご確認いただき、また、移民法弁護士などの専門家とご確認ください。
配偶者、親、子どものような近い親族は移民法上優先され、ビザ番号を待たずに永住権を申請することができます。ここでは、婚姻による永住権申請の手続き方法について掲載します。
[ 該当資格 ]
- 配偶者
- 21歳未満の未婚の子ども(*子どもが21歳未満であれば親と一緒に申請できますが、21歳以上であれば別々に申請しなければいけません。また、既婚の子どもは対象外ですが、子どもが結婚する前に親が永住権を取得していれば申請可能です。)
- 親(アメリカ市民が21歳以上の場合)
[ 申請方法 (結婚により永住権を取得する場合) ]
基本的な流れとしては、Form I-130 “Petition for Alien Relative”(アメリカ国籍保有者が永住権申請者と家族関係であることを証明するためのもの)で家族関係を証明し、Form I-485 “Application to Register Permanent Residence or Adjust Status” で永住権を申請します。Form I-130 を提出するさいに Form I-485 を同封することも可能です。
Form I-130 の必要書類(Form I-130の要綱(英語)をよくお読みください)。
[ アメリカ市民であることを証明する必要書類 ]
- 必要事項を記入した Form I-130
- 出生証明書(アメリカで産まれた場合)
- 市民権カード (Certificate of Citizenship)(アメリカ市民権を取得した場合)
- FS-240 “Consular Report of Birth” のコピー(アメリカ国外で産まれたアメリカ市民の場合)
- 有効な米国パスポート。または、アメリカ市民でありパスポートの所有者であるという米国領事館による文書。
- 書類が受領された通知をEメールやテキストメッセージで受け取りたければ、Form G-1145 (E-Notification of Application/Petition Acceptance) を Form I-130 の前にクリップで挟む。
[ 家族/結婚していることを証明する必要書類 ]
- 婚姻証明書のコピー
- 初婚でなければ、申請者または配偶者の過去の結婚が法的に終了したことを証明する書類
- Petition を提出する30日以内に撮ったパスポート用カラー写真(申請者と配偶者の両方)
- 申請者と配偶者用の I-130A (Supplemental Information for Spouse Beneficiary)
- 次のうち1つ以上の追加書類
- 共有権の書類
- 共同賃借権の書類
- 金銭資源の共有を証明するもの
- 申請者、配偶者、または配偶者との子どもの出生証明
- 第三者による婚姻関係の真実の宣誓供述書(第三者の名前、住所、出生日、出生場所、申請者との関係、結婚関係の詳細が記載されたもの) その他、結婚に関係する書類(2人の写真など)
申請料と上記書類をUSCISに送付します。郵送先、その他詳細はUSCISウェブサイトにてご確認ください。
Form I-485 の必要書類(Form I-485の要綱(英語; Expires 12/31/2018)をよくお読みください。)
- 必要事項を記入した Form I-485
- 犯罪歴があれば、それが詳細に説明された書類
- 出生証明書のコピー、またはそれに該当するもの
- パスポートの非移民ビザのコピー
- 写真
- 30日以内に撮った同じカラー写真2枚。ホワイトかオフホワイトの背景
- パスポート形式のカラーで2インチ×2インチのもの
- 頭の直径は紙の上から顎までが1インチから1.3/8インチ、目の位置が写真の下から1.1/8インチから1.3/8インチ
- 宗教以外の理由では頭に何も付けないこと
- 写真の裏に鉛筆で軽く自分の名前と “Alien Registration Number”(あれば)を書く。
- 身体検査レポート:I-693 “Report of Medical Examination and Vaccination Record”
- 14歳〜79歳の場合、USCIS 生体認証サービスのための指紋提供:G-325A “Biographic Information ($85)”
- I-864 “Affidavit of Support”
- I-765 “Application for Employment Authorization”
- パスポートのコピー
- 出生証明書のコピー
- ビザ
- パスポート形式の写真2枚(裏に名前を記入)
- I-130
- I-131 “Application for Travel Document”
申請料と上記書類をUSCISに送付します。申請料は年齢によって違うことがありますのでご注意ください。詳細はUSCISウェブサイトにてご確認ください。
[ 申請の流れ ]
I-130 と I-485 を送付後、USCIS から書類受理の手紙 (I-797C “Receipt Notice: 申請受領証”)が届き、そのあと面接の日時を通知する手紙が郵送されます。申請過程で申請者自身が直接 National Visa Center に問い合わせる必要はありませんが、住所変更などが必要になるときは必ず届け出てください。
なお、毎年与えられる永住権の数が決まっているため、永住権取得には時間がかかる場合もあります。ただし、永住権申請中にご家族がビザなしでアメリカに滞在するのは許可されていませんのでご留意ください。
アメリカ国籍保有者と外国人が結婚してから2年以内にその外国人が永住権を申請すると、永住権を取得してから2年間は条件付きの永住権となります。その2年後、条件付永住権の解除手続きをします。詳しくは「2年間条件付き永住権解除」の項目をご覧ください。
参照元:USCIS: Green Card for an Immediate Relative of a U.S. Citizen
[ 最終更新日: 2022年4月 ]