ニューヨーク市の Administration of Children’s Services (ACS) では、EarlyLearn NYC と私立保育園(個人経営含む)を通して、条件を満たす親に保育料助成制度による無料〜低価格のチャイルドケアプログラムを用意しています。ACSが保育園を直接運営しているのではなく、認可されたグループチャイルドケアセンターやファミリーチャイルドケアネットワークに加盟している施設・個人が、生後6週間〜12歳までの子どもを預かります。特別支援が必要な子どもももちろん預けることができます。ファミリーチャイルドケアネットワークにはファミリーケアホームとグループファミリーチャイルドケアホームの2種類があります。
Group Child Care Center:資格を持つ職員が認可保育園で生後6週間〜6歳の子どもたちを預かります。営業時間は月曜〜金曜の午前8時〜午後6時。*施設によって営業時間が異なる場合があるため要確認。
Family Child Care Networks : 認可託児所(個人宅)で生後6週間〜12歳の子どもを預かります。営業時間は基本的に月曜〜金曜の午前8時〜午後6時。ただし、保育所によって時間帯が異なるため確認が必要。
Family Care Homes: The Department of Health and Mental Hygiene に認可された個人宅が、3人〜8人の子どもたちを預かります。生後6週間〜12歳の子どもが対象。基本的に年齢別のグループに分けられます。
Group Family Child Care Homes: The Department of Health and Mental Hygiene に認可された個人宅が、7人〜16人の子どもたちを預かります。生後6週間〜12歳の子どもが対象。様々な年齢の子ども一緒に過ごすことが多いのが特徴です。
[ ACS EarlyLearn NYC ]
EarlyLearn NYC プログラムは、社会性や知能の発達を促して幼稚園入園への準備をするために、安全、きれいで質の高いチャイルドケアとヘッドスタートプログラムを提供しています。訓練と経験を積んだ職員が楽しく学べる環境を提供し、健康的な食事とおやつは無料で与えられます。親が子どもともっと深く関われる機会もあります。条件を満たす親は保育料助成制度により無料〜低価格で子どもを預けられます。特別支援が必要な子どもも預けることができます。
EarlyLearn NYC Child Care(週5日)1日10時間まで利用可能
[ EarlyLearn NYC Head Start ](週5日)1日8時間まで利用可能
[ 認証保育所保育料助成制度を受けるための条件 ]
1. 保育が必要な理由(以下のいずれかに該当すること)
2. 家族の人数と収入(*収入条件は給付金(Case Assistance)を受給している家庭に限ります。)
*保育料は収入に応じて異なります。
以下のリンクからも助成保育の申請資格を確認できます。
1) https://www1.nyc.gov/site/acs/early-care/eligibility.page
2) http://www.nyc.gov/html/acs/chidcare_eligibility/wizard.html
[ 手続方法 ]
1. ACSと提携しているチャイルドケアプログラムを選びます。
ニューヨーク市内にある300件以上のチャイルドケアプログラムの中から、ご家庭のニーズに合う場所を探し、空きがあるか問い合わせます。プログラムを訪問し、職員と子どもたちの関わり方を直接見て、安全性、食事やおやつ、スケジュールや教育方針などに関して質問をすることが大切です。
ブロンクスのチャイルドケア・センター
ブルックリンのチャイルドケア・センター
マンハッタンのチャイルドケア・センター
クイーンズのチャイルドケア・センター
スタテン・アイランドのチャイルドケア・センター
*保育所への質問事項の例
2. 保育所保育料助成制度申請用紙(Application for Child Care Subsidy; Instruction)に必要事項を記入し、必要書類を揃えます。
[ 必要書類 ]
3. 希望するチャイルドケアプログラムに全ての書類を提出します。その後、ACS が助成保育を受理するか否かの結果を通知します。受理されれば、入園の案内と自己負担額に関する情報も同封されているため、プログラムにオリエンテーションの予約電話をします。受理されなかった場合は、その理由が書かれた手紙が届きます。
[ Privately-Run Child Care Programs ]
上記の EarlyLearn NYC プログラムの他に、市に認可された私立保育所があります。施設や自宅で提供され、ほとんどの保育所は Department of Health and Mental Hygiene に認可されています。以下の3つの条件を満たしていることが入所条件です。
私立保育所は NYC Department of Health’s Child Care Connect でお探しになるか、311 へお電話してください。
[ ACS以外のチャイルドケア ]
1. 連邦政府の助成金で運営されているヘッドスタートプログラム:低所得家庭の妊婦〜5歳までの子どもとその家族が無料で受けられるプログラムで、早期ヘッドスタート(Early Head Start)とヘッドスタート(Head Start)の2種類があります。連邦政府の助成金で運営されています。
2. Pre-Kindergarten:教育省が所管する無料プログラムで、4歳児が対象です。地域の公立学校やコミュニティ機関で半日や一日のプログラムが提供されています。
3. After-School Care: NYC Department of Youth and Community Development が5歳以上の子どもたちへ無料アフタースクールケアを提供しています。アカデミック、文化活動、美術、音楽やスポーツなどが提供されます。
これらのプログラムに興味のある方は 311 へお問い合わせください。
参考資料:
NYC ACS: Child Care Program
NYC ACS: ACS Child Care Options
NYS OCFS: Child Care Subsidies
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